昨年、20名以上の有名ミュージシャンをゲストに迎え、自身最後のアルバムを発表したアメリカカントリー界の大物シェリル・クロウ。
アルバム発売時の興味深いインタビューの要約Pt.2です!
今回はお子さんから見たシェリル、ナッシュビルという街について語られています。
I: インタビュアー
S: シェリル
ナッシュビルとの繋がり
10:00 ~
I: このレコードにはナッシュビル(カントリーの本場)の香りがたくさん詰まっているけど、あなたは人生最悪の頃の直後にナッシュビルに引っ越したんでしょ?
そんな苦しい状況から自分を救ってくれた恩返しとして、このアルバムでこれだけナッシュビルのアーティストをフィーチャーしたの?
S: 恩返しかどうかはわからないけど、私にとってはもっと深いものね。
ポスト・マローンやリル・ナズX(二人ともラッパー)を聴いてるうちの息子たちにとって、アーティストの私は「まぁ、悪くない」、でも「クールではない」んだって(笑)
I: 彼らはもう少し大人になって気が付くのよ(笑)
S: そうね、「そのうち」ね(笑)
で、ナッシュビルで(カントリー系の)ラジオを聴き始めてみるとどんどん惹かれていって、「アルバムはどんな感じなの?」と思って聴いてみたの。
そこでわかったのよ、一般的な商業ラジオではかからないような素晴らしい音楽がたくさん身の回りに溢れていることにね。
そのうち、色々なカントリーやシンガーソングライターの集まりに呼ばれるようになって、Chris StapletonやGary Clark Jr.ともプレイするようになったの。
私としては、受けた恩を返していくというよりかは、今振り返ってみて、私がホームタウンを離れてナッシュビルに向かうきっかけとなった曲 ”Sweet Baby James” をJames Taylorが書いてくれたことに感謝しているわ。
それに、あの町では何もかもが素晴らしいのよ。
曲を書き、演奏し、オーディエンスと繋がりを作っている人たちがまだまだたくさんいるの。それって私を前向きにしてくれるわ。
ラストアルバムの理由
12:00 ~
I: 色々な記事の見出しが「これがシェリルの最後のアルバムだ」と伝えているんだけど?
S: ジョニー・キャッシュとの曲を仕上げてから数週間後、電話して「これが私の最後のアルバムになるわ」と伝えたの。
理由はいくつかあるんだけど、1つは「これ(こんな素晴らしい作品)の後に続くアルバムが想像できない」こと。
2つ目は、今や音楽の聴き方も変わって、皆プレイリストなんかでつまみ食い的に新しい音楽と出会うでしょ?未だにレコードを買って楽しむ人もいて、それはもちろん素晴らしいんだけど。
でも、今の私は(アルバム全体が仕上がるまで待ってもらうより)「はい、新曲出来たから聴いてみて」という「即興性」が大好きなの。
I: アルバムを出さないからと言って、引退するということではないのよね?
S: 私はこれ(音楽)以外何も取り得がないのよ。美味しいご飯を作ることさえできないんだから!
子供たちは私が1つのことにだけ秀でていることを知ってるわ(笑)こと仕事となると他に何が出来るのかわからないのよ。
続く…
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