レブ・ビーチ #1 / 今振り返る逆風の93年!


ミュージシャンインタビュー要訳シリーズ、今回からお送りするのは現在Whitesnake / Black Swan 等でプレイしているギタリスト、レブ・ビーチ!



Winger / ウィンガーでシーンの注目を浴びた彼が、興味深い過去と現在を語っています。


*今回はテーマ割りの関係で少し短めです。


D: 司会者デレック

R: レブ・ビーチ


今では考えられない予算


10:43 ~


D: 93年は(グランジ旋風の時代背景もあって)ハードロック系アルバムに過小評価された作品が多いけど、ウィンガーの素晴らしい作品 *”Pull”もそうだよね。


あの作品は約4,000万円の予算で制作されたそうだけど、本当?



R: 確か当初3,000万だったんだけど、最終的に4,000万に届いてしまったような…(笑)マイク・シプリーを迎えて、すごいスタジオでレコーディングしてたからな。



*Pull / Winger

エアロスミスやデフ・レパード、マルーン5に至るまで幅広いアーティストの作品に関わってきたレコーディング・エンジニア、マイク・シプリーのプロデュースで多額の予算を組んで制作され、93年にウィンガーの3枚目。



前二作の人気のきっかけとなったポップさを排除し、ダークでシリアスな歌詞とサウンドは賛否を呼んだ。


過去との決別


11:05 ~


D: あのアルバムって、すごくヘヴィーな方向に行ったと思うんだけど、あれは意図的に?


R: いや、あれは(前作のプロデューサー)ボー・ヒルのやり方からの離脱みたいなものだ。あの頃、オレ達はもっと自分たちが目指す方向に行きたかった。



ボーはたくさんのヒット曲に携わっていたし、ウィンガーにも「ある種のケミストリー」というか、「ヒットの法則」のようなものもたらしてくれたよ。


D: キミとキップ・ウィンガーを繋げてくれたのもボーだったんだよね?



R: ああ、そうだ。あの頃、彼はとにかくヒット曲を量産したがっていたからね。


一方で僕らはもう少しプログレッシブで、ヘヴィーなものをやりたいと考えていた。


D:まさにあのアルバムそのものだよね。


Junkyard Dog / ジャンクヤード・ドッグのあのえげつないヘヴィー・リフと来たら…(最高だ!)



続く…



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