ジョシュ・トッド #1 / Buckcherry "Warpaint" について


衝撃のデビューアルバムから早くも20年。


幾多のメンバーチェンジを経ながら、それでもなお前進を続けるロックンロール・ジプシー、バックチェリー / Buckcherry。



先輩バンド同様、自らもアルコール依存に陥った経験を持つボーカル、ジョシュ・トッド / Josh Todd は、唯一のオリジナルメンバーとして現在もバンドの看板を守っています。


今回ご紹介するのは、先日の日本ツアー後、イギリスで受けたインタビューです。


ツアーでの成熟


0:01 ~



In: 調子はどう?イギリス滞在を楽しんでる?


J: あぁ、良い感じだよ。楽しい夜になりそうだ。ロンドンに来るのはいつだって楽しいよ。


In: ニューアルバム”Warpaint”についてだけど、リリース以降素晴らしい評判ね。私も含めて大好きなんだけど。それってツアーにも反映されているのかしら?



J: そうだね、このWarpaintのツアーでイギリスに来るのは二回目なんだけど、バンドは今まさに「完璧にチューニングされたエンジン」みたいに感じてる。


オレ達今年ずっとツアーをして140公演をこなしてきたからね。


またリハーサルルームでの作曲に始まって、スタジオでレコーディングし、ライブで演奏して…。



いろいろ経験してまたここに戻ってきたと感じるのは素晴らしいことさ。リリースから時間が経過してるから、オーディエンスもシングル曲をチェックする時間があったしね。


同じ”Bent”や”Radio Song”(共にシングルカット)をライブで演奏しても、ツアー一週目の頃と感触が全く違うんだ。



三度目の衝撃?


1:28 ~


In: 私の個人的な感想としては、今回のアルバムは99年のデビューアルバム”Buckcherry”を思い出させるのよ。


新鮮かつモダン、でもクラシックロックの要素もあって、やっぱりバックチェリーを感じさせるというか。



J: そこに持っていくのは本当に難しいんだよ。


In: スタジオでの作業を終えた時に、あのアルバムと同じような衝撃を与える作品になる、という感触はあった?


J: それって考えたところでわからないんだけどね。


オレが感じていたのは…オレ達は仕事に集中し、自らのテンションが上がるような曲をたくさん書いて、それがアルバム”Fifteen”をリリースする前に似ていた、ということかな。



In: 今回のアルバム、”Fifteen”と同じプロデューサーよね?


J: そうなんだ。マイケルとまたアルバムを作れて良かったよ。


続く…


今回のアルバム"warpaint"は、このバンドにとって非常に大きなターニングポイントになった作品だと思います。


結成以来、ずっとソングライティングの一翼を担ってきたギタリスト、キース・ネルソンが脱退してから最初のフルアルバム。



この数年間、サイドプロジェクト等のごたごたを見ていて、こうなることはおおよそ予想出来ていましたが、結果を見てみると、結局いつもの「バックチェリーらしいR&Rアルバムだった」という感じがします。


ギターを弾く姿がかっこよくて、作曲センスも抜群だったキース。


表舞台から完全に姿を消してしまいましたが、もうバンドはやらないのかな…。