ギルビー・クラーク #5 / ガンズらしい加入通達


80~90年代のLAハードロック・メタルシーンを中心地から見ていたライブハウス・Cathouse。



そこの元オーナーのポッドキャストから、元Guns N' Rosesのギタリスト、ギルビー・クラークのインタビュー要訳をご紹介しています。


今回が完結編です!



飛びついたギルビー


37:25 ~


(セッションの誘いを受け)オレは、彼らのところに車で向かう道中に急いでカセットで曲を聴いてチェックし、ギターを弾かずに耳で覚えたよ。


オレはそのセッションでダフ・マット・スラッシュと3曲プレイしたんだけど、それが上手く行ったんだ。すごく自然な感じでね。



ところが、そのリハーサルの後、Dog’s Damour / ドッグス・ダムールにいたジョー・ドッグに偶然出会って、彼が「実はさ、スラッシュから電話があって、奴ら新しいギタリスト探してるらしいんだ」って話すんだ。



だからオレはその時、「これは自分が受かってないからジョーに連絡したんだな」と思った。



途絶えた連絡の後…


38:06 ~


すると、帰宅したらまたスラッシュから「明日も来れるか?」と電話だ。結局3日間オレたちは一緒にプレイしたんだけど、そこから全く連絡が来なかった。


で、週が変わって月曜日…言っておくが、今から言うのは本当の話だよ!



当時ダニエラ(現奥様)と住んでいたアパートの部屋で、いつも通りMTVを音声無しで付けっ放しにしながらライアン・ロキシー(現アリス・クーパーバンド)と電話で話してたんだ。


オレたちは一緒のバンドにはいなかったが、仲の良い友人だった。



で、彼と電話で話しながらMTVの画面を見ていたら、音楽ニュースのコーナーにオレの写真が出てるんだよ。神に誓って、これは本当の話さ。



手荒な決定通知


39:13 ~


もうまさに「はあぁぁ!?」って感じだよ。次の瞬間、キャッチが入って「すまない、ライアン。誰かから電話だ」と言って電話に出たらスラッシュだった。


彼は「新ギタリストはお前に決まったから。来週のツアー出発までに全ての曲を覚えといてくれよ。じゃあな」と。



オレはもう「お、お、おい!」って(笑)


In: つまり、ガンズ側はキミに加入の連絡を入れる前にプレスリリースを出して、キミは自分がガンズに入ったことをMTVのニュースで知ったと!?



G: ああ、そういうことだ。で、オレはまたライアンとの通話に戻って「ライアン、信じられないと思うが、オレ、ガンズに入ることになった」って。



いかがだったでしょうか?


最後の加入通知のエピソード、狂気の沙汰ですよね(笑)


まぁ、今ならスラッシュももっと丁寧に扱う案件でしょうけど、いかにもガンズらしいエピソードに笑ってしまいました…。


正直、ギルビーに関しては、スラッシュやDJアシュバのようなカリスマ性もなければ、ロン・サールのようなバカテクもないので、ガンズ脱退後はもっとギターボーカル的な立ち位置で活動すれば良いのに…とずっと思っていました。



もうバンドをやるつもりはないのかな…。


では、また面白いガンズネタが入ればお届けいたします!