90年代のアメリカ西海岸、シアトルを中心に起こった グランジ・ムーブメント。
そのサウンドを定義したプロデューサー、ブッチ・ヴィグのインタビュー要約シリーズですが今回が最終回です!
驚異的なリアクション
3:41 ~
しばらくすると、スタジオの留守番電話に色んな人達がメッセージを残していくようになった。ラジオ関係者・PR関連…僕の全く知らない人達ばかり。
「ブッチ・ウィグ、“Nevermind”を聴いたよ。最高だ!」みたいなメッセージさ。
こうして、僕がそれ以前にかかわった作品では見たことなかったようなリアクションになっていたんだ。
「何かが起こっているんだな」とは思ったけど、それが当時聴いてくれた人々にどんな影響を与えていたかなんて本当に知る由もなかった。
必然か・偶然か?
4:15 ~
“Nevermind”(というムーブメントは)は偶然起きたことであり、それはある程度当たっている。当時のシーンにおいては新しい風だったからね。
でも、あの時もし彼らが違う曲を書いていたなら、彼らがあそこまでの成功を手にしたかはわからない。あのアルバムは素晴らしいポップソングを集めたものだからね。
生々しく直観的なサウンドに、カートのボーカルは鋭く尖っていて感情的…それと同時に、楽曲にはフック(耳を惹きつける要素)や歌いやすいメロディがあり、光り輝くようなポップソングだ。
ポップに対するセンス
4:50 ~
それはカートが生まれ持った才能だった。
彼はとてつもないミュージシャンでありつつ、生まれながらにポップに対する敏感さがあった、Sex Pistolsや彼が敬愛していたThe Beatlesと同じくらいね。
彼のソングライティングの中にそれを見つけることが出来るし、それこそ“Nevermind”があそこまで成功した理由だと思う。
それぞれの曲に素晴らしい大衆性があったんだよ、耳に残るんだ。
こうして、僕のキャリアにおける最大のターニングポイントは、91年に手掛けた2つのレコードから生まれた。
Nirvanaの”Nevermind” と、その直前に仕上げたSmashing Pumpkins の”Gish”だ。
終/
いかがだったでしょうか?
ブッチは、Nirvanaのあの退廃的で破壊的な音楽性の中にも、大衆を惹きつけるカートの音楽的素質を高く評価していたようですね。
「現代的なヘビー・サウンド」の礎となったグランジ・ムーブメント。
今後も、興味深いプロデューサーのインタビューがあればご紹介していきます!
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