元Motley Crue / The Dead daisies 等の活動で知られるジョン・コラビが選ぶ必聴クラシックロックアルバム5選・後半!
前半に続いてストレートなチョイスなのですが、ここでジョンの「エアロ愛」が爆発。まるで私のようなテンションで "ROCKS" を語っています(笑)
あと、ラストには別インタビューで出たちょっと気になる情報も…。
④Caught In The Act / Grand Funk
16:45
J: オレはGrand Funk の大ファンで、彼らのアルバムは全部好きなんだが、彼らのバンドとしての魅力をしっかり形にしてあるのはライブアルバムだと思う。
彼らの ”Caught In The Act” は今でも聴いてるし、ドラムソロにギターソロ、ボーカル全てが素晴らしい。
バンドのキャリア終盤にリリースされた一枚だけど、収録曲のほとんどが名曲でサウンドも最高なんだ。
数週間前、ミシシッピに住む友人と車に乗ってた時にライブアルバムの話になってね。
彼の車のオーディオとオレのスマホを繋いでこのアルバムを聴かせてやったんだ。
ギターのトーンからミックスに至るまでオレ達はじっくり聴き込んだんだけど、彼はその素晴らしさに驚き「マジかよ!?」って感じだった。
⑤ROCKS / Aerosmith
18:30
J: 5枚目はAerosmithの”ROCKS” だ。
直球どストレート、容赦ない凶暴性とでも言うのかな…前作 “Toys In The Attic” と同じくらい素晴らしい作品でありながら、そこからさらにエアロの基準を押し上げた一枚だ。
5人の野郎どもが絶好調で、ソングライティングも素晴らしい。
あのアルバムの収録時間は34分くらいのはずだけど、まさに「34分8曲の顔面パンチ」だ。
(*恐ろしいことに、実際の収録時間は34分35秒…笑。よほど好きなんでしょうね!)
今でもはっきり覚えてるよ。
自分のベッドルームでラジオ番組に耳を傾けていた時…あれは確か…ボブ・コバーンのRockline という番組だった。
番組にエアロがゲストで登場し、ボブがアルバムの収録曲を少しずつ流してくれた後、「エアロスミスのニューアルバムは明日9時から発売開始です」と言ったんだ。
お察しの通り、当然オレは翌日学校を休み、”ROCKS”を買うためにレコードショップに並んだのさ。
あのアルバムはまさに「完璧」だった。
もちろん、他にも完璧なロックアルバムってあるよな。Queen の何枚かもその類いだし、Guns N’ Roses の”Appetite” なんかも間違いないだろう。
オレにとっては”ROCKS” がまさにそういう一枚だ。パンキッシュで、尖っていて、ファンキーで…そしてラストにはピアノバラードまで。最高だよ。
I: 確かに、あのアルバムはそういった要素の塊でしたよね。
ジョンから見たAerosmithとGuns
21:00
J: 確か “Lick and A Promise” だったと思うけど、あの曲なんてパンクっぽさ、横柄さ、NYっぽさがあちこちに漂ってるよな。(*21:10で実際に口ずさむ)
I: そうですね、あと “ROCKS” は「あの手のアルバム」のひな型となった一枚で、あれが無ければガンズの”Appetite” も無かったように思います。
J: だろうね。
オレなんかはイジー(・ストラドリン)が “It’s So Easy” で弾いたフレーズを聴くと、 “ROCKS”からの影響を感じるんだ、ああいうエッジのある感じとか。
エアロの”ROCKS” とガンズの”Appetite” 、2つの異なるバンドによって生み出された2枚の「完璧なロックンロールアルバム」だけど、オレは”Appetite”を聴くと”ROCKS”を想わずにはいられないのさ。
この二組のケミストリーは非常によく似ているんだよ。
I: ”ROCKS”で一番のお気に入りはどの曲ですか?
J: そりゃあ難しい質問だな…。
一番最初にあのアルバムに興味を持ったきっかけは “Back In The Saddle” だった。
さっき言ったラジオ番組で聴いた時に良いと思ったんだけど、毎回あのアルバムを聴く度にオレの心を掴むのは “Combination” っていうちょっとマニアックな曲なんだ。
スティーヴンとジョーがマイクを挟んで向かい合って歌う一曲で…上手く出来るかわからないけど、ちょっと弾いてみよう。
(*↑23:35と言ってアコギで実際に弾き出す!こうやってすぐに弾けるということは相当ですよ…笑)
ダラッとした雰囲気のある良いリフなんだよ!もし機会があったら”ROCKS” 収録の
“Combination”を聴いてみてくれ。
あと、この曲のエンディングはほんとに無茶苦茶カオスな感じで終わるぜ。
ミック・マーズのソロアルバム
こちらは別動画の内容なのですが、数年前にジョンが参加したと伝えられたミック・マーズのソロアルバムについての話が出ていたので、オマケでご紹介します。
17:45
I: この数年の間にあなたがやった仕事の中には、ミック・マーズのソロアルバムへの参加もあったと思うのですが、あれはどうなったのでしょうか?
J: 厳密にいうと、オレは彼のアルバムに参加をしたというよりは、「彼がオレに歌って欲しいと依頼してきた2曲で歌っただけ」だ。
可能性としては共作もあり得たんだが、当時オレはThe Dead daisies でめちゃくちゃ忙しくしていて、ミックはミックでまだモトリーの”The End Tour” の終盤をやっている最中だった。
2人ともがそんな状態だったから、電話で「共作をやるとなると、多分キミの家に毎日7時間とか10時間いなきゃいけないだろ?悪いけど、今のオレにその時間はちょっと取れそうにない」と話したんだ。
The Dead Daisies が “Bun It Down” のレコーディングに入る直前で、まる一年間のツアーもあった。
そういうことで、オレ達はスケジュールを合わせることが出来なかったんだ。
でも、オレも皆と同じくらい彼のソロ作を聴けるのを楽しみにしてるよ。
聞いたところによると、*ジェイコブ・バントン(元スティーヴン・アドラーのバンドのVo.!)というシンガーがメインのボーカルを務めたんだよな。
レコーディングや編集も終わったみたいだし、あとはミックが考え過ぎて「やっぱり全部録り直そう」みたいなことにならないのを祈るばかりだ。
オレも楽しみだよ。
終/
私の聴き間違いでなければ、ミックのソロ作のレコーディングは全て完了しているとのこと。
こういう情報を知っていたり、ボーカルの名前がすぐ出てきたりするところを見ると、やはりジョンはミックとそれなりに連絡を取っているのかもしれませんね!
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