少しお休みを頂いていたインタビュー訳シリーズ。少しずつ再開していきたいと思います!
今回は「昔のこと話過ぎてそろそろネタがなくなってきてない?」とちょっぴり心配な元Guns N’ Roses のギタリスト、ギルビー・クラーク!(笑)
過去にも何度か取り上げていますので、今回は過去の記事と重複しないような話を中心にご紹介!
I: インタビュアー
G:ギルビー
お前誰だよ! F@ck you!
6:30
I: あなたはオハイオ州・クリーブランド出身で、17歳の時にLAに引っ越してきたんですよね?
G: ああ、そうだ。
母親が離婚して、彼女はクリーブランドよりもカリフォルニアの方がより良い生活が送れると考えて、兄弟たちと一緒に引っ越してきたんだ。
オレはクリーブランドにいた頃パンクキッズで、悪い道に進み始めていたから、彼女は環境を変えた方が家族皆にとっても良いと思ったらしい。
オレにとってはとても大きな変化だったよ、ささいなこと一つとってもね。
例えば、道を歩いていて知らない誰かに「やぁ」って話しかけるとするだろ?クリーブランドだと「はぁ?お前どこの誰だよ、F@ck you!」ってな感じさ(笑)
オハイオはNY(みたいに社交的)じゃないからね。
LAの人達のフレンドリーな感じ…それに、女の子もこっちの方がかわいいしね!(笑)あらゆることが違ったんだよ。
で、オレにとって早くLAに適応する方法の一つが音楽だったわけ。
クリーブランドにいた頃にギターは始めていたから、LAに住み始めてまずやったことはメンバーを集めてバンドを組むということだった。
あの頃、ハリウッドのクラブでプレイすることはオレ達の夢だったんだ。皆がStarwood や Troubdour といったクラブを目標にしていたよ。
GNRがもたらした名声
10:05
I: オハイオから出てきた青年が、突如世界的な知名度を得てしまったわけですよね?
あなたはそれにどう対処したんですか?
G: (笑)
ただ、GNRに加入する前にもレコード契約のあるバンドには在籍したし、クラブツアーからアリーナツアーまでやったことはあったからね。
それなりの経験は積んでたわけだけど、どんな経験を積んだところで、あのバンドへの加入の準備にはならないよ(笑)
言ってしまえば、The Who やLed Zeppelin、Rolling Stones のエピソードで耳にしたような、無茶苦茶なパーティーやらバックステージがそのままそこにあったよ。
オレはGNR加入に際して、一週間で50曲を覚えなきゃいけなかったけれど、ただ弾けるというだけでなく、そういった名声がもたらす環境に適応できることも重要だったんだ。
例えば、オレがインタビューを受けると、彼らは「この新入りから見たアクセルがどんな感じか語らせよう」としてくるわけさ。
なので、(単純に曲を覚えるだけでなく)どうやって振る舞うべきかも学んでいかなきゃいけなかった。
Use Your Illusion ツアーはオレにとって未知の体験だっただけでなく、バンドにとっても初のヘッドライニングツアーだったんだ。
あの頃、バンドはまだ自らのアイデンティティーを築こうとしていたし、自分達に何が出来るのか探っている途中だったよ。
最もぶっ飛んでた体験
12:20
I: あなたが思い出せる中で、「有名であること」によってもたらされた「最もぶっ飛んでた経験」は何でしょうか?
G: (1992年) MTVが優れたMVに贈るVideo Music Awards というのを開催して、 "November Rain" がそれを受賞したんだ。
オレ達はその授賞式でパフォーマンスをすることになったんだけど、そこに至るまでに既に約一年ツアーをこなしていた。
そのセレモニーはLAで行われたから、オレ達の友人もたくさんいて良かったんだけど、何よりもクレイジーだったのは…
あの日はオレ達自身の公演じゃなく(数曲プレイするだけの)イベントだったから、綿密なリハーサルをやらずに軽いサウンドチェックだけだった。
で、ステージに行ってみると、ど真ん中にピアノが二台向かい合ってセットされていて、オレは「へぇー、アクセルとディジー(・リード)がこんな風に向かいあって演るのか…」と思っていると、スタッフから「今晩はエルトン・ジョンとの共演になります」って聞かされたんだ。
オレは「マジか!?エルトン・ジョンと!?」と思ったよ。
オレが初めて買ったレコードはエルトンのものだったからね!
それ以前に彼に会ったことはなかったけれど、ほんとに面白くて良い人だったし、あの夜は素晴らしいパフォーマンスになった。
オレ達はぶっつけ本番でプレイしたけど、エルトンは "November Rain" を完璧にモノにしていたよ。
あの曲はDream Theater ほど複雑ではないにせよ、普通のAメロ⇒Bメロ⇒サビという一般的な構成ではないし、あれは素晴らしい瞬間の一つだったね。
続く…
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