B. ジョンソン(AC/DC) × D. グロール(Foo Fighters) #1


無類の車好きとして知られるAC/DC のフロントマン、ブライアン・ジョンソン。


彼が様々なゲストを迎えて、車や音楽、キャリアのエピソードなどを語り合うシリーズに、Foo Fighters (以下FF)のデイヴ・グロールがゲスト出演。



ブライアン自らが車を運転し、FFのスタジオへと向かうのですが、いつものデイヴ同様、とんでもエピソード&素敵なエピソードが登場したので、まとめながらご紹介したいと思います。


動画がリンク貼り付け対応されていないため、元の動画は こちら から。


*収録されたのは、恐らくコロナがここまで悪化する前だと思われます。


B: ブライアン

D: デイヴ



バンドマンと機材車


1:25


*FFが2020年に”Van Tour” と題したツアーを計画していたことについて


B: スティング、ロジャー・ダルトリー、ロバート・プラント…このシリーズに出てくれた連中は、皆一番最初にバンドで乗ってたバンにハッピーな思い出があるものさ。



皆で生活し、腹を空かし、激しい競争を生き残ろうと頑張る…ただ音楽をプレイするためにね。


そういった思い出が詰まっているから、こういうバンはとても感慨深いものなんだ。


2:53

*ブライアンが昔駆け出しの頃に乗っていたバンの写真を見せてくれます。


(↓みたいな感じです)


よく故障していたけど、とにかくライブ会場までたどり着ければよかったから、全然気にしていなかったそう(笑)



FF最初のツアー


5:00


*到着後、FFが最初期に使っていたバンをデイヴが紹介します。


D: オレ達が最初のツアーをやった頃、いきなり(快適な)ツアーバスで周るよりも、どのバンドも最初に経験するように、バンを買ってそれでツアーを周ることにしたんだ。



1995年に新車で購入したんだけど、オレはそれまでに新車のバンでツアーなんて周ったことが無かった。


パワーウィンドウにエアコン付きだぜ!?オレにとってはリムジンのようだったよ(笑)(5:30~当時の若かりしお調子者たちの映像が…笑)


D: (バンの後方を開けて)オレ達はこの中にDIYで棚を作ってさ、下部には機材をその上には寝るためのスペースを作ったんだ。


*と言っても、ほんとに目を開けたらそこは天井というような激狭スペースだったようです!



でも、毎回積み込みが大変でさ、全てがピッタリ収まる方法は一通りしかないんだ。


B: ああ、わかるよ。すごい重要だよな(笑)


D: あれを奥において、これはこの向きでこっちに置いて…としっかり計算してやらないとダメだったよ。



極寒のカナダツアーで…


6:25


D: オレが18~19歳だった頃(恐らくNirvana時代)、初めてバンでツアーに出たんだけど、当時使ってたバンなんてこんなまともな内装がなくて、金属むき出しだったんだ。



で、(スタッフ含め)11人でその車に乗ってめちゃくちゃ寒い時期にカナダに行ったんだけど、車内で寝る時、オレ達の吐く息で天井に結露が出来て、それが凍ってから顔にピトッて落ちてきたんだ(笑)


それに比べたら、このバンはほんとラグジュアリーだよ。


B: このバンはミュージアムで保存されるべきじゃないの?


D: んー、どうかな。オレは使い続けるつもりだよ。



B: もしかして、今度のVan Tour(のちにキャンセル)でもこれを使うつもりなのか?


D: 次のツアーはオレ達の25周年記念なんだ。


なので、アリーナの真ん中に円形ステージを組んで、暗転と同時にオレ達がこのバンでステージ袖までやって来て、2時間半プレイした後、またこのバンに乗って去っていく…


こういうのをやろうと思ってるんだ(笑)



機材車の中でアレが…


7:45


B: (においを嗅いでみて)まだバンドの臭いがするな(笑)


D: 思い出すよ。会場にまともな楽屋が無い場合なんかは、ここがオレ達のスペースになるだろ?ここで着替えたり、仮眠をとったりさ。



ステージを終えてへとへとでこのバンに戻って来ると、汗だくのシャツなんかをこの辺に放置したりしちゃうんだよな!


このバンで最初のツアーから戻ってきた後、機材やらを全て降ろした上でオレの家の前に駐車してたんだけど、数週間後、この後部を開けてみたら、もう遺体安置所みたいなとんでもない悪臭がしてさ…


B: 爆笑



D: ふと下を見ると、(先出の)自作の木製の棚の上に、数週間前に脱ぎ捨てられたTシャツがまるで石みたいにカチカチになっててさ。


それをつまみ出してみたら、なんとその木の棚にキノコが育ってたんだ…


B: 爆笑



続く…