元Guns N' Roses / SIXX A.Mのメンバー、そして長年デザイン関係の会社も経営している、DJ アシュバ。
そんな彼の仕事への取り組み方・人生感などにフォーカスしたロングインタビュー訳、Pt.3!
今回は、「Beautiful Creatures 結成」「自分自身の理解」「拒む余地がなかったGNR」というテーマです。
I: インタビュアー
DJ: DJ アシュバ
Beautiful Creatures 結成
14:30
I: (Beautiful Creatures を一緒に組んだ)ジョー・レステとの出会いは?
DJ: まず、オレはBullet Boys のベーシスト、ロニーと友達だったんだけど、ある日彼らのギタリストがツアーに出れなくなり、オレに代役のオファーをくれたんだ。
オレにとっては大きな仕事だったから、もちろん引き受けたよ。
そのツアーで彼らはBang Tango と一緒に周っていて、そこで初めてジョー・レステと知り合い、オレ達は仲よくなったんだ。
で、ある日、彼がオレの楽屋を訪ねてきて「一緒に新しいバンドをやらないか?」と誘ってくれたのがBeautiful Creaturesの始まりだった。
そこから曲を書いたり、メンバーを集めたり…軌道に乗るまで長いプロセスだったけれど、マネージャーのジョンに出会い、彼がワーナーとの契約にこぎつけてくれたんだ。
自分自身と向き合い、理解すること
15:55
DJ: 結局、その後ワーナーはオレ達との契約を打ち切ってしまってね。でも、オレはあのアルバム気に入ってるんだ。
I: 私もあのアルバムは好きですよ。
DJ: ワーナーはオレ達の契約を打ち切った後、オレにソロでの契約をオファーしてきたんだ。
でも、オレはそれを断った。
だって、あの時オレとジョーはBeautiful Creaturesで一生懸命頑張っていたのに、バンドを放り出しておいてオレだけキープしようだなんて、オレはむかついたんだ。
16:20
I: それって、まさにあなたの人生のテーマみたいなものですよね。
大きなチャンスを眼前にしながらそれをパスする。なぜなら、あなたにはその後ろに控えているさらに大きな何かが見えているからですよね。
DJ: その通りだ。
I: 多分、この動画を見てくれている方はもう耳にタコが出来るぐらい私からこの手の話を聞いていると思いますが、私は”self-awareness”=「自己認識」はすごく大事だと思っていて、あなたのようなリスクのとり方をするためには、かなり自分自身を理解していないとダメだと思うんです。
DJ: そうだね。多分、オレがどれほど多くのオファーを断って来たか、誰も知らないと思う。
でも、それは単純に良い仕事じゃなかったからという訳ではなくて、オレは自分がどういう方向性で、どんな仕事をやりたいのか心で理解していたからさ。
オレにとっては、オレの名前・ブランドが全てで、それだけ大切なんだよ。
あのバンドへの加入を拒否
17:00
別にそういうプレイヤーをディスる意味じゃなく、オレ自身はオファーがあればどんなバンドででもプレイするようなギタリストになるつもりはなかったんだ。
Guns N’ Roses の話が来た同時期に、オレは Brides of Destruction のオファーを断ってたんだ。(*知りませんでした!)
ニッキーは、今でも冗談でオレにあの時の恨み節を言ってくるんだけどさ(笑)
オレは自分がやるべきプロジェクトが来た時には常にそれに集中するし、そこで自分の音を届けることこそが大切だと考えている。
オレは常に、既にある程度軌道に乗っている船に飛び乗るよりも、自分自身で船を作る方がワクワクするんだよ。
もちろん、それをやるには長い時間がかかるんだけど、それを成し遂げられた時には、人々からより多くのリスペクトを得られるとオレは思う。
受かる気がなかったGNRのオーディション
18:00
DJ: オレにとって、唯一拒む余地が無かったのがガンズのオファーだった。
オレが子供の頃から聴いて育ってきて、オレにものすごい影響を与えたバンドだからね。
オレ自身が持ち込める要素があると思っていたし、スラッシュのプレイに対しても大きなリスペクトの気持ちがあったし。
まさか、オレが実際にその仕事に就くとは思ってなかったけどね。すごく光栄だったし、一生忘れることが出来ない経験になったね。
I: 確か、シャロン・オズボーンがあなたとアクセルを引き合わせてくれたんでしたよね?
アクセルが”Chinese Democracy” のレコーディングをやっていた同じスタジオで、あなたもレコーディングをしていた時に…
DJ: いや、シャロンがオレをアクセルに紹介してくれたのは、それよりもっと前だったんだ。その時は、オレが「アクセルのレーダー」に引っかかっているなんて思わなかったよ。
当時のマネージャーがそのガンズの件でオレに連絡してきた時、Sixx AMの”Life Is Beautiful” がラジオで一位になった頃でね。
ちょうどモトリーのフェスツアーで周ってた頃だったかな?当時は酒を浴びるように飲んでたから、ちょっとよく覚えてないんだけど(笑)
とにかく、マネージャーからガンズのオーディションを受ける気はあるか?と電話があって、オレは「もちろんだ!」と即答したよ。
別に受かる気はなく、アクセルもオレもインディアナ州出身で、彼に対してずっと憧れもあったから会って話してみたかったしね。
でも、どうやらアクセルはオレのマネージメントに対して、オレがオーディションに来さえすれば、その時点で採用すると伝えていたらしいんだ。
そんな感じで、アクセルはシーンで起きていることをしっかりとチェックしていて、誰がどのバンドでどんなことをやっているか知ってるよ。
とても頭のキレる人だよ。
続く…
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