お届けしてきた元Quiet Riot / RATT のギタリスト、カルロス・カヴァーゾのインタビュー訳シリーズ最終回!
今回の箇所では「マリリン・マンソンのパーティー」「Quiet Riot脱退の理由」「RATTでの活動」等について語られています。
I: インタビュアー
C: カルロス
なぜ?マリリン・マンソンがQRを!?
21:30
I: 都市伝説的に語られている「マリリン・マンソンのプライベート・パーティー」についてお聞きしたいのですが、そもそもこの話は本当なんですか?
あなた方は彼のパーティーでプレイしたんですか?
C: 90年代に入ると僕とケヴィンはまた一緒に活動するようになり、93年頃にはフランキー(・バネリ)も戻ってきた。
そしてある時、マリリン・マンソンが僕らに「パーティーでプレイしてくれないか?」と連絡してきたんだ。
ただ、彼が観たかったのは ”Metal health” のラインナップのQuiet Riotだった。
そこで(一緒に活動していなかった)ルディ・サーゾに連絡したところ、彼も出演を快諾し、そのパーティーでプレイしたってわけさ。
結局、その後も僕らはまたそのメンバーでしばらく活動することに繋がったんだ。
I: あなた方は実際にマンソンに会ったのですか?実際に彼はQRの大ファンだったんでしょうか?
C: ああ、会ったよ。彼はナイスガイで、本当にQRが大好きだったんだ。クールなヤツだったよ。
I: 面白いですよね、まるで彼が「あのラインナップが観たい!」というファンの声を代弁したかのような形になったわけですから(笑)
C: その通りだね(笑)
ルディと共に脱退
23:15
I: あなたとルディは2003年を最後に、QRとの活動から離れてしまうわけですが、これはどのような経緯で?
C: あぁ、あれね…。
あの時、僕らはある大きなフェスに向けてフライトで移動していた。他の出演者も一緒で「楽しいショーになりそうだな」なんて言いながらね。
ところが、ケヴィンはその公演に姿を現さなかった。
彼はもう僕らと一緒にやりたくなかったのに、それを僕らに言わなかったんだ。それを事前に言うと、僕らもフライトに乗らなかっただろうからね。
(*そうなると、主催者側との契約上まずかったのかもしれませんね)
彼は僕らに対して、確かそのドタキャンを二回やったんだ。
それで「もうこれ以上は信頼できないし、終わりだ」と感じて僕らはバンドを去ったのさ。
I: なるほど、それは理解できますね。
RATT への加入と脱退
24:30
その後、QRは頻繁にメンバー交代を繰り返しながら継続していくわけですが、あなたのRATT への加入はどのようにして起きたのですか?
ウォーレン・デ・マルティーニがあなたを誘ったそうですが?
C: そうなんだ。ある日、知らない電話番号から連絡があって、出てみるとウォーレンだった。
僕はその誘いに応じて一緒にプレイし始めたんだけど、結構良い感じに思えたのでしばらく彼らと共に活動したってとこさ。
たくさんのショーをやって、アルバムも一緒に作って(Infestation / 2010)…もっと長く続いてくれると良かったけど、まぁ、どんなパーティーにも終わりがあるものさ(笑)
I: あなたはあのバンドに完璧に合っていましたよ。
あなたはキャリアの中でこういう「機能不全なバンド」に関わって来て、RATTはむしろQR よりも機能不全だったように思います。
C: 確かにね(笑)
I: 私からすると、RATTは「最も機能不全なバンドの一つ」とさえ言えますよ。
彼らはずっと法的な話や色んなプレイヤーが出入りながら、ウォーレン不在のままでもなんとか続いてきて…。
でも、あなたはウォーレンが抜けた段階で、自身も抜ける決意をしましたよね?あれはなぜでしょうか?
C: そういう状態のバンドには関わりたくないと感じたからさ。
QRでもそうやってメンバーがころころ変わる状況を経験して、そんな中に自分の身を置きたいとは思わなかったんだ。
(そういうある程度のキャリアを重ねたバンドに入るなら)オリジナルメンバーと一緒じゃなきゃダメだ。
I: 視聴者からの質問で「もしウォーレンがRATTに戻ったなら、また一緒に活動したいと思うか?」とたくさん質問が来ているんですが?
C: もちろんさ、出来ることならそうしたいね。彼らとプレイすることは好きだからね。
最近は隠居気味…?
31:35
I: 最後に、最近の活動について教えて頂けますか?
もちろん、現在はステイホームされていると思いますが、あなたはRough Riot というバンドで活動していますよね?
また自体が正常化してきたら活動を再開すると思いますが、メンバーには誰がいるんでしょうか?
C: 最後にやったライブでは、グレッグ・ディアンジェロがDr、ショーン・マクナブがBa、僕がGtで、ポール・ショーティノがVoだ。
僕らはまだバンドだと思うけれど、この一年半ほどは活動していないからね。今後のことはわからないな。
僕自身が最近やってることは、部屋の壁を塗ったり、家の芝を刈ったり、毎日ゴミ出しをしたり…(笑)
あ、でも、曲は書いてるよ。色んな人達と共作もしてるしね。
終/
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