フィル・ルイス (L.A. Guns) #3 / ジーン・シモンズ&フィル・コリン


お届けしてきたLA Guns のボーカル、フィル・ルイスのインタビュー訳も今回で最終回!


今回のテーマは、「KISSのオープニングで…」「Def Leppardのフィル・コリン」です。



P: フィル

DJ: 進行役


ジーン・シモンズとバトル!?


18:20


DJ: 今日は(フィルがLA Guns の前にやっていたバンド)GIRL についての質問もリスナーから届いているんですが、私も最近自分で色々とあのバンドのことを調べてみて「なんてカッコいいバンドなんだ」と。



P: ああ、オレもそう思うよ。


DJ: これ、私が知らなかったことなんですが、あなたはGIRL時代、1980年の KISS Unmasked UKツアーの前座を務めたんですって?


で、あなた方が "Do You Love Me" をセットリストに入れていたところ、ジーン・シモンズがやって来て、それに対して文句を…



P:  彼はオレの所に来てないさ、オレが「呼び出された」んだ。


DJ: あら、まぁ…(笑)


P: オレが彼の楽屋に行くと、彼は「鏡越しで」オレに対して叱りつけてきたんだ、あの曲をプレイしたことに対してね。


で、オレが「ジーン、オレ達はまだ結成して間もないから、プレイできる曲も少ないんだ」と。



さらには、ちゃんと敬意をこめて、「あれはもともとKISSの曲ではなくキム・ファウリーの曲ですし、今あなた方はあの曲をプレイしてませんよね」って言ったんだ。


オレは単純に、そこに問題があるようには思えなかったんだ。


 すると彼は、「お前たちは明日の夜、プレイ出来ないと思っておけよ」と返してきた。



もうこの段階で、オレの腹は決まっていたよ。明日、オレはここの会場(ウェンブリーアリーナ)には戻ってこないってね。


実はその一日目もオレ達はサウンドチェックが出来ず、最悪だったんだ。


その原因は、当時ジーンが付き合っていたダイアナ・ロスが、(恐らくライブで使用する演出機材か何かを使って)ステージで遊んでいたからさ。


*Wiki で調べてみると、確かに、三夜オープニングを務めた後、ウェンブリーアリーナの二日目だけ前座無しの表記に…(笑)



それに、KISS のファンはオレ達GIRL のことを嫌っていたよ。


彼らはレザージャケットを着て、いかにも「ロックファン」な連中だったけど、あの頃のオレ達はグラムだったからね。


その翌日、雨の降るケンジントン・ハイ・ストリートのチャイニーズ・レズトランで、オレはGIRL のドラマーだったブライソンに「くそっ!本来ならオレ達は今この瞬間、ウェンブリーのステージに立っていたはずなのに!」って話したんだ。



DJ: あなたは会場に行くことすらしなかったんですね!?


P: ああ、行かなかった。だって、オレ達は本物のパンクロックバンドだったんだ。



フィル・コリン


22:58


DJ: あなたは今でもフィル・コリン(Def Leppard・元GIRL)  と連絡を?

 

P: ああ、もちろんさ。彼は素晴らしいヤツだからね。


オレ達はあの頃バカな若者で、やるべきじゃないことをたくさんやったよ。



GIRL のラストツアーで、彼はひどく酔っぱらったことがあったんだけど、それが彼にとって最後のお酒になった。


彼はそこからお酒を断って、生活を変えたんだよ。


もう一つ覚えているのは、あの頃オレ達がツアーの移動で、田舎の農村地帯を走っていた時だ。



車をちょっと停めて、そこで飼育されてた羊やらを皆で見たんだ。


フィルは、生まれも育ちもロンドンの都会っ子だったから、そんな本物の田舎の光景を見たのは初めてだったんだけど、それを見た瞬間から、彼はベジタリアンになったんだ。


それ以降、彼は二度と肉を口にはせず、ヴィーガンになった。



そうやって彼は、自らをどんどんと高めていくようになったんだ。肉体的にも鍛えるようになったしね。


DJ: ミュージシャンは性格的に没頭しやすい人が多いと思いますが、それによって誤った道に進んでしまう人も多い中、彼はその情熱を自らの健康に向けて行ったということですね。


P: 僕が思うに、(プロデューサーの)マット・ランジがフィルに大きな影響を与えたと思うんだ、精神的にね。



マットはあの頃から既にベジタリアンでお酒も飲まなかったから。


フィルにとっては影響が大きかったんじゃないかな、もちろん良い意味の影響だ。


マットは、僕なんかよりもずっと良い影響をフィルに与えたと思うよ(笑)


終/



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